【40代・50代】 シワの原因を知るには皮膚の成り立ちを知りましょう
40代・50代からのシワの原因にはいくつかの条件が重なってできてきます。
シワの原因には、皮膚の衰え・外的要因・内的要因の3つがありますが、まずは皮膚の構造を知っておきましょう。
お肌について知ってみよう「皮膚の構造」
皮膚の成り立ちを知っておきましょう。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層でできています。
皮膚の衰えからくるシワへの対策
皮膚の「表皮」「真皮」「皮下組織」3つの層が、それぞれが年齢とともに衰えてきます。
表皮の衰えジワの原因と対策
一番外側にある皮膚の「表皮」は、肌の水分の蒸発や外部の刺激物などを防いでくれる役割があります。
表皮は周期的に新しい皮膚に生まれ変わる(ターンオーバー)ことで一定の保湿が保たれており、周期は年齢と共に遅くなっていきます。 20代は平均28日の周期ですが、40代になると55日周期とかなりの差が出てくるんです。
周期が遅くなると古い角質が積み重なり、スベスベな肌からゴワゴワな肌へ…。やがて角層の水分が減り乾燥した状態が続いて、浅いシワとなってしまいます。
こうしてできたシワへの対策は、なんといっても「保湿」。 表皮の外側にある皮脂膜が水分の蒸発を防いでくれているので、高保湿クリームを使って乾燥しないようケアしましょう。
また、乾燥から守る成分のアミノ酸やセラミドの入った化粧水を先に馴染ませてあげるとより効果的です。
真皮の衰えジワの原因と対策
皮膚の層の外側から2番目にある「真皮」には「線維芽細胞」があり、コラーゲン線維・エラスチン線維・基質(ヒアルロン酸)を作っています。
線維芽細胞も若いうちはガンガン細胞を作りますが、年齢とともに減っていって細胞の機能も衰え、お肌のハリや弾力がなくなっちゃいます。
少しでも老化を送らせて細胞の機能を維持させるには、線維芽細胞を活性化させる成分として知られている、ビタミンCや医薬部外品として認められている、ナイアシンアミド、レチノール、ニールワンなどの有効成分が入った美容クリームがシワの改善に役立ってくれます。
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皮下組織からくるシワの原因と対策
皮膚の層の外側から3番目にある「皮下組織」は、表皮や真皮ほどはっきり境界がわかれていなくて脂肪を作り蓄える「皮下脂肪組織」がクッションのような役割をしていたり、顔の一部には「表情筋」が入っていたりします。
表情筋が衰えるとシワやたるみの原因になってしまいます。表情筋を鍛えるには日頃から顔のストレッチをかかさず行いましょう。
外的要因が原因でできるシワへの対策
外的要因には、「紫外線」「花粉」「洗顔」「冬の風」「笑顔」などの原因があげられます。
紫外線によって作られるシワの原因と対策
ずばり!シワの原因は「紫外線」です。
皮膚の層の外側から2番目にある真皮の中には、コラーゲン線維やエラスチン線維のタンパク質がありそれらが紫外線にあたると変化してシワやたるみの原因をつくってしまいます。
また、表皮にダメージを与えると肌荒れや肌のごわつきの原因になったりします。残念ながら今までに紫外線を浴びた分の量だけ真皮や表皮に傷をつけていたことになるのです。
紫外線によって作られるシワは、紫外線を浴びた分だけシワになるのでとにかくこれから先は、紫外線をお肌に当てないこと!これしかありません。
ただ、紫外線は日の当たる所だけではありません。
紫外線は散らばっていて日陰や照り返しでも浴びてしまいます。室内の窓ガラスからも入ってくるので要注意です!
そして、意外と目からも紫外線は入ってきて日焼けの原因となるので気をつけましょう。
とにかく朝、起きたらすぐに「紫外線対策」です。これが5年10年後のお肌に差をつけていきます。
とは言っても、浴びた紫外線は元には戻らず出来てしまった真皮シワには、医薬部外品の成分でニールワン・レチノール・ナイアシンアミドなどがシワの改善におすすめです。
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スペシャルケアとして、ニードルを利用したお肌に直接貼る美容液も効果的ですよ。
しかし、深く刻み込まれたシワの改善は化粧品では限界があり、それ以上にシワの改善を望むなら美容医療でのヒアルロン酸注入などの治療の方法もあります。
花粉によって作られるシワの原因と対策
花粉やほこりなどが顔に付くとかゆみでついつい皮膚をこすってしまいがち。すると皮膚のバリア機能が下がりお肌は乾燥していきます。
表皮の中にある角層には皮膚を乾燥から守る「MNF(天然保湿因子)」や細胞間脂質の主成分「セラミド」があり、下がったバリア機能を元に戻すには、敏感肌用のMNFやセラミドが配合された化粧品で保湿ケアをするのが効果的です。
洗顔によって作られるシワの原因と対策
洗顔時の顔のこすりすぎや、洗顔後のタオルでのゴシゴシのこすりすぎも肌の表面を傷つけ乾燥の元となっています。
顔に触る時にはやさしく触って汚れを落とし、顔についた水分もやさしくタオルに水分を吸収させるように軽く押さえる程度にするといいですよ。
そして、お風呂での洗顔には注意です。お風呂で顔を洗ったりしますが、お湯の温度は気にしていますか?
入浴時のシャワーの温度は洗顔にとっては温度が高すぎます。そして、直接シャワーを顔にかける行為も肌のダメージとなってお肌のうるおい成分を落とすのでやめましょう。
顔を洗うときは洗面器にぬるま湯をとりやさしく洗うことが大切です。
美肌になる方法。それは “クレンジングと洗顔” をすること!
冬の冷たい風によって作られるシワの原因と対策
冬の乾いた冷たい風がお肌に当たると皮膚は冷たくなり血流が悪くなります。
そのため皮膚のバリア機能が低下して肌荒れを起こし乾燥させてしまうのです。冬の乾燥対策はこまめな水分補給と化粧品成分の ナイアシンアミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・MNF天然保湿因子のアミノ酸 などの成分が入った保湿力の高い基礎化粧品で乾燥したお肌を元に戻してあげましょう。
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笑顔や癖によって作られるシワの原因と対策
よく笑う人はとてもチャーミングで可愛いらしいですね。でも笑うたびに目尻にシワができ、口元にはほうれい線のシワができてしまうとしたら?
これらは、表情筋からくるシワで日頃の表情でかなり左右されてしまいます。頻度が多いと深い溝となったシワになってしまいます。
笑顔はシワのことを考えるなら笑い方も少し控えた方がいいかもです。
そして癖によるシワです。眉間にシワをよせる癖のある人は、無意識にしている場合が多いので気をつけましょう。
もう一つ見過ごせないシワは、老眼や疲れ目・ドライアイから作られる眉間のシワと目の周りのシワです。40代ごろから老眼になりつつある目は、物を見ようとつい目を細めたり眉間にシワが寄ったりします。「最近近くの文字が見にくいなぁー」と思ったら早めに老眼鏡や拡大鏡メガネを使用して目に負担をかけないようにしましょう。
内的要因が原因でできるシワへの対策
内的要因には、女性ホルモンの働きが衰えることが大きな原因です。
エストロゲンの減少によって作られるシワの原因と対策
「エストロゲン」とは、卵巣から分泌される女性ホルモンの1つで肌の老化を抑える働きがあり、真皮にあるコラーゲン線維・エラスチン線維・ヒアルロン酸の生成を促進し、お肌のハリや艶をサポートする作用があります。
そのエストロゲンが40歳ごろから少しずつ減ってきて最後は閉経となり、今までお肌のハリや艶のサポートしてくれていたのに終了となってしまいます。
すると、お肌は弾力を失い頬はたるんできて毛穴は広がっていきます。ターンオーバーの周期が遅くなるのもエストロゲンの減少による原因の一つです。
年齢とともに減少していくエストロゲンは、化学構造が似ている 大豆イソフラボンで若さを保つ手助けをしてくれます。大豆イソフラボンを含む食品は、大豆・大豆製品に含まれていて納豆や豆乳が手軽で取り入れやすくおすすめです。
もうひとつ女性ホルモンの1つにエストロゲンに似た働きをする大豆由来の成分で エクオールがあります。この成分を摂取するとシワの改善に期待ができることがわかってきました。こちらもサプリで補うことができ、手軽に取り入れやすい商品です。
そして、ホルモンで言うと睡眠中に分泌される「成長ホルモン」と「睡眠ホルモン」があります。こちらは、眠っているときに分泌されるもので新陳代謝を促し、日中に浴びた皮膚のダメージの修復をする働きがありターンオーバーを促進させます。質の良い睡眠を心がけることでシワの予防につながります。
まとめ
40代・50代ともなるとお肌の筋力も年々減っていき身体的にも女性ホルモンの変化でお肌にも影響が出てきます。
内的な要因でできるシワは、生活リズムを整え大豆製品を1日1品取るようにしましょう。
外的な要因でできるシワは、日頃のちょっとした注意でふせげます。特に紫外線を浴びないことと、お肌の保湿を心がけるのが一番です。
そのほかの原因もよく知って未然にふせぐことで、今後のシワのできかたに大きく差がでてくるので、対策してみてはいかがでしょうか。